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♪ 調性を学ぶ ♪

maikolucky

最近、ある小学生の生徒さんにレッスンで調性を学んでもらうことをスタートしました。調性を学ぶ理由は、これが楽譜の内容を読むことに繋がるからです。


この生徒さんには今までは長調か短調かという和音の雰囲気だけを尋ねていましたが、本格的に覚え始めてもらおうと思います。


調性は、まず日本語で覚えてもらいます。最初にイロハニホヘトの音名とドレミが結びつくように覚えます。それから「ト長調」などの名称と調号も覚えていきます。ここからしばらくはこのように日本語で調性の名前、調号、音階が一致して記憶→定着するように繰り返し繰り返しやります。ここをしっかり押さえてから、その後、ドイツ語に入りますがそれはまだもう少し先です。


#(シャープ)や♭(フラット)の調号を五線に書く練習もします。書ければたいてい覚えられます。私のレッスンでは、小さいこどもの時から毎週音階を弾いてもらうので調号は見慣れています。ただ見ると書くとでは大違いなので、書いて覚えてもらうようにしています。こうやって地道に少しづつ知識を増やしていくことが楽譜を読むこと、そして演奏にも繋がっていきます。


楽譜をしっかり読み込んで自分なりにその曲の解釈を考えて演奏をする。とても大切で、難しいけれど楽しいことです。楽譜は、演劇の台本と全く同じ役割です。自分のせりふの意味を読み込んで理解して演じるからこそ説得力のある演技につながります。せりふを読み込むためには「(その言語が)読めて」なおかつ「意味がわかる」ことが必須です。読めても内容の意味がわからないのでは演じられませんね。意味がわかって初めて自分の解釈というものが誕生します。そうしたら、俳優によって同じ役でも解釈が違う、表情が違う、ということが起きます。楽譜も同じことです。「この場面で言うこの台詞、どういう気持ちから出てくる言葉かな?」って考えることと、「この和音、どういう雰囲気を表しているかな?」はすごく似たことだと思っています。

だんだんと自分で楽譜を読み込むことができるための力をつけてもらいたいと願っています。


私の大好きなクラシック音楽の楽しさを生徒さんたちと分かち合えることが何よりの喜びですし、一人でも多くの方が興味を持ってくださったらいいなぁと思います!



 
 
 

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