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音の種類

maikolucky

更新日:2022年2月10日

曲を弾く時、どんな音で弾くかをどうやって決めるでしょう?音の種類って?

作曲家によって、曲の時代によって、曲の内容によってもちろんいろいろなアプローチがあることでしょう。今日ここではもっとざっくりしたことを書きます。


「どんな音で」を考えるとき、その曲やそのフレーズをどのように感じていてどんなイメージを持っているかを自分自身に問うところからスタートです。もし「森の木々がサワサワとしているような感じ」と思ったらどうしたらいいでしょう?

まず音量について考えることは簡単に思いつくでしょう。例えば自分の中に1(pppp)から100(ffff)までの幅があったとしたら、どのくらいで弾くのが一番そのフレーズのその音に合うかしら?作曲家がmpなど指定してくれていたらだいたいの大きさのイメージがわきます。そして、音量の他にも、軽い音か重い音か、明るい音か暗い音か、鋭い音か柔らかい音か、などいろいろと考える物差しが必要です。軽くても音量の大きい時や、重くて音量の弱い時もありますし逆もあります。軽くて明るいハリのある音なのか,軽くて物悲しい柔らかい音なのか。このように音量以外に音質や音色などいろいろな音の性格があり、どれだけ色々な種類の音を表現できるかは、パレットの上にある絵の具の種類が多いほどより多彩な色合いが出せることと同じです。光が差しているような感じなのか影に入っているような感じなのかなど、自分がそのフレーズに持つイメージを一層はっきりと表現するために音色の研究は欠かせません。

「森の木々がサワサワ」だけでも、短調でまるで今から何か恐ろしい事が起こりそうな重苦しい空気のサワサワかもしれないし、穏やかな心地よい空気感で木漏れ日がキラキラとしているサワサワかもしれません。それによって選ぶ音色や音質は必然的に変わってきますね。


ピアノでも他の楽器でも、音楽を習っている人はぜひコンサートホールに演奏家の生演奏を聴きに行ってみてください。そしてその演奏家が研究を積み重ねてきた様々な音色や音質を聴いてみてください。テレビやインターネットよりもホールで空気の振動で伝わってくる音色の変化を感じる方がずっとわかりやすいと思います。生演奏でそれを聴きとれるようになるとテレビやインターネットを通しても音色や音質がもっと聴けるようになると思います。




 
 
 

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