音の質の話なのですが、私が軽い音と言うと鍵盤が半分くらいまでしか下がらなかったような浮いた音を出してしまう方がおられました。それでようやく気がついたんです。軽い音というのは結果なので、それを言うのだけでは十分ではないことに!!軽い音と言われるとどうしても指から体重を身体側に引き上げたくなるのですね。それで指に体重がかからなくて鍵盤が下がり切らないのか、カスカスしたような、もしくはヘナヘナしたような音になってしまいます。そういう音は大きなホールでは一番後ろにまで音が届きません。
どうしたらいいのか考えました。軽い音は結果なので、軽く弾くわけではないのです。ではどうするのか。それは、指先の実際に鍵盤にあたる面積が小さくなるようにイメージするのです。重さの問題ではなくて、面積だと思った方がいいようなんです。
例えば、弾く時に鍵盤にあたる指先の面積が直径1センチくらいだった場合、かなりしっかり体重をのせられるでしょうし、指先でしっかり鍵盤の底を感じられるでしょう。では、このあたる面積を直径0.5センチくらいにしようと思うとどうでしょう。直径ですから小さな円です。それくらいが鍵盤にあたるようにイメージすると、まず先ほどの直径1センチの時とは指先の使い方が変わるでしょう。そしてその直径0.5センチで弾く時に必ず鍵盤の一番下まで弾く感覚があります。面で弾くか、点で弾くかの違いなのです。
文字にして書くと、やたらとややこしいことを書いているような気がしてきました。直径1センチって・・・一体・・・。これを誰か読んでくださるのだろうか・・・。読みにくい話でごめんなさい!口で伝えたらけっこうさらっと終わることなんですけどね。
でも体の使い方って面白いですよね!いつも体と相談しながら弾いている気がします。

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