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公開レッスンを聴講

  • maikolucky
  • 9月2日
  • 読了時間: 3分

昨日、一昨日の2日間、ピアニストでパリ音楽院室内楽科の教授をされている上田晴子さんが講師の室内楽のマスタークラスを聴講に行きました。とても興味深くて勉強になりました。


福岡市で行われたこのマスタークラスは、福岡を中心に活動しているプロのピアニスト5名の受講者が九響の元首席チェロ奏者の原田哲男さんとベートーヴェンのチェロソナタ1〜4までを公開レッスンを受ける形で行われました。この5名の受講者は全員1日目に90分と2日目に60分の2回レッスンを受けられました。全員公平になるように、誰もチェロの原田さんとの事前のリハーサルは無しで公開レッスンの場でいきなりぶっつけ本番で弾くのです。まぁ怖いですね(笑) ということでもちろんテンポ感の違いや諸々いろいろなことが起こるわけです。そりゃあ、当たり前です!弾き終えた後、最初に演奏者同士でどう思ったか、どこに問題を感じたかなどを話して、それらをふまえて上田晴子先生がレッスンを始められます。


上田晴子先生はレッスン中いろいろなことに多角的に気づかれるのです。フレーズ、リズムの感じ方、息の使い方、体のこと、手や腕の使い方、本人の癖、指使い、チェロの弓から学ぶこと、テンポ感、ペダリング、ピアノの鍵盤のどこで弾くか、楽譜の読み方、そのほかにも本番でのピアノ椅子の高さ調整と調弦のタイミング、調弦へのA音の出し方に至るまで、まぁ本当に幅広くいろいろなことをおっしゃられました。要は先生のお耳が細かい(鋭い)ということなんです。そして上田晴子先生はそれを言語化できる方でした。言葉で説明してくださるのでわかりやすいのです。そして先生が弾いて見せてくだると、なるほどと腑に落ちます。


お一人の受講者は早々にレッスンが終わってしまい持ち時間がかなり余ったので、チェロの原田さんが機転を聞かせて小品2曲(ラフマニノフとフォーレ)をその受講者の方と弾かれて上田晴子先生がレッスンされました。それぞれの曲はほぼワンポイントレッスンのような感じでしたが、作曲家の特徴、どういうことを気にして弾くとよいかという他の曲にも応用可能な要点をおっしゃり、これもまたすごく役に立つ知識となりました。


久しぶりにこのようなマスタークラスを聴講して、上田晴子先生の知識と確かな耳と指導力を間近で見てワクワクして嬉しくなりました!興奮したということですね!また、受講者が経験を積んでいるプロのピアニストだったということが本当に良かったことの一つです。学生だとそもそも経験が少ない分、リハーサルなしでぶっつけ本番で合わせるなんて無理かもしれませんし、大人のプロのピアニストたちが指摘に対してどのように反応して二日目にはどのように修正してくるかを見れたことはとても面白く、またさすがだなぁと思うことも多々ありました。こういう勉強の場が与えられたことに感謝します。今回学んだことを自分なりに生かしながら音楽の歩みを続けていこうと思います。



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